一人暮らしの食費がやばい 自炊の持続可能性を最大に高めつつ節約する方法

お金

一人暮らしはどうしても食費が高くなりがちです。

『1人分の食事をまかなうのにコンビニと外食が一番手っ取り早いから』というのが大きな理由。コンビニや外食なら時間も手間もかからず、ほぼ確実に美味しいものが食べられますからね。自炊すれば節約できると分かっていても、やはり楽なほうに向かってしまうのが人間の性というもの。

なので、一人暮らしの食費が高いのは、『そういうもの』と受け入れた方が得策。その上で、どちらかを選ぶことになります。

  1. お金を使って時間を買う(初期設定)
  2. 時間を使ってお金を買う(自炊する)

2を選ぶと、料理スキルのアップと、健康という2つの特典も付いてきます。

一人暮らしの食費の月額平均は?

ちなみに、一人暮らしの勤労世帯の食費(2020年10月~12月期)の月額平均は41,318円だそうです。

一人暮らしの食費、平均額はどれくらい?(ファイナンシャルフィールド) – Yahoo!ニュース

でもこれはあくまで平均なので、食費の参考になるかもしれませんが、この数字にこだわる意味はないと思います。人それぞれ、収入、住む地域、必要なカロリーが違うからです。

なので、むやみに食費を減らそうと考えるのではなく、どこに無駄があるのかを見つけて、いかに無駄を減らすのかを考えていくのが吉です。

意志力で自炊を続けるのはつらい

今回は、努力や意志力に頼らずに、『一人暮らしの自炊を持続させつつ食費を抑える方法』を考えてみたいと思います。

「節約する!」「コンビニ行かない!」「外食しない!」「自炊する!」と思っていても、持続的な行動変化は期待できません。ダイエットや禁煙も、最初は頑張るけど寝て起きるたびに頑張れなくなっていきますよね。

努力が必要なことは、のっぴきならない事情がないかぎり遅かれ早かれやめてしまうのが普通です。食費の節約なんて、継続しないと大きな結果は得られないのでなおさらです。

食費を節約する7つのルール

ということで、意志の力でなんとかしようと考えるのではなく、習慣を変えてしまうのが一番効果的です。

『習慣を変える』って、なんだか難しそうです。でも、ルールを作ってしまえば、あとはそれをゲーム感覚でなぞっていけば、いつの間にか習慣化できています。とにかくそのルールに忠実なゲームのキャラクターになったつもりで試してみると吉。

7つあるので、一番簡単だと思えることを一つだけやってみてください。一度に全てやるのはそれこそ努力が必要ですからね。

ルール①同じ料理を何回も作る

学校給食の献立ってすごいですよね。一か月間メニューがかぶることなく毎日違うものが出てきます。「えー今日もカレー?」みたいなことはないわけです。一汁三菜は当然で、デザートまで付いてきます。

学校給食や実家で染みついた、

  • 『毎日違うものを食べる』
  • 『おかずは複数あって当然』

といった常識があると、『献立を毎日変えないといけない』というルールを自分に課してしまいます。そうなると、食材の調達も大変になるし、調理器具や調味料もそれなりに必要になります。

まずは自炊の習慣をつけることが第一のハードルなので、そこを超えることだけに体力を使うと吉。簡単な料理をいくつか覚えて何回も繰りかえし作ります。自炊を続けていれば勝手にレシピは増えていきます。

さらに、同じ料理を短期間に何回も作ることで、レシピを記憶できます。スマホですぐにレシピ検索できる時代ですが、これって結構手間なんですよね。やはり頭に入れてしまうのが一番楽です。一つレシピを記憶できれば、あとは食材や調味料を1つだけ変化させるだけで別の料理になります。

そうやって何回も同じ料理を作っていると、回数を重ねるたびに美味しく作れるようになります。美味しいものは何回でも食べたくなるので、自然と自炊する気になりますよ。結局のところ、『美味しいものが食べたい』という欲求が、自炊するうえでの一番のモチベーションになります。

ルール②コンビニの前を通らない

なんとなくふらっと入ってしまうのがコンビニです。「美味しい菓子パンやスナック類が手に入った」という成功体験を脳はしっかりと覚えていますからね。

コンビニの前を通るとき、「ちょっと寄ってかない?」と脳は語りかけてきます。特に用が無くても入ってしまえば欲しいものが見つかるのがコンビニです。そして、一度入ってしまえば買い物せずにはいられないのが人情。世間で話題のスイーツは魅力的だし、たまたま目にとまった新商品のカップ焼きそばも買い物カゴに入れてしまいます。

つまり、コンビニの前を通れば通るほど、無駄な出費をしてしまう可能性が高くなるということです。そもそも、日常の移動ルートの中からコンビニをなくしてしまえば、その誘惑と戦う必要が無くなります。通勤ルートや帰り道をちょっと変えるだけなので、お手軽に実行できますよ。

ルール③買うものを事前に決めておく

なんとなく寄っただけなのに、大きな買い物袋を抱えて帰ってきたという経験は誰にでもあるはず。あれやこれやと余計なものを買う前に店を出てしまうのが得策です。そのために、買うものをハッキリさせておくのが吉。

「昼食を買うためにコンビニに行く、今日はおにぎりとお茶にしよう」と決めたら、お茶とおにぎりのコーナー以外は全スルーです。この方法は思いのほか効果的で、時間の節約にもなるし、『買い物疲れしない』という大きな効果があります。

人が一日に決断できるのは10回までらしいです。服を選んだり、どこに行くのか決めたり、何を買うのか決めたりすることで消費されます。10回という数字の真偽はさておき、実際、『複数のものからベストらしきものを選びだす』という作業が大変なのは事実です。

事前に買うものを決めてから買い物すると、ほんとうに楽です。今までいかに日々の買い物で疲弊していたのかと実感できますよ。ここで節約できた体力を自炊に使えればいいですね。

ルール④冷凍肉の買い溜めで買い物回数を減らす

冷凍の肉類や魚類は、是非とも冷凍庫に常備しておきたいところです。冷凍肉の何が良いかというと、ある程度買い溜めすることができるということ。それにより、買い物の回数を減らせます。

生肉や生魚は消費期限が短いので、すぐに食べてしまう必要があります。だから買い溜めできないし、食べてしまえばまた買いに行かなければならないので、買い物の回数が増えてしまいます。

生ものを買い溜めすることで、買い物の回数を減らしてしまえば、『不要な物を買ってしまうかもしれない回数』も減らせるというわけです。

ルール⑤食事時間は厳守、時間外は食べない

これは『一人暮らしの健康管理』という意味でもかなりおすすめです。朝は7時、昼は13時、夜は19時という具合に、食事時間をキッチリと決めてしまうという方法。もともと健康の為に始めたことですが、これをすると小腹がすいたときに間食することが減ることに気づきました。

小腹がすいているという状態は、体が栄養を求めているのではなく、『食事による快楽』を求めているだけの状態なんじゃないかと思います。だって他の事に集中していたら、小腹のことなんて忘れてしまいますからね。

たとえば夕食の時間は19時と決めてしまえば、17時の時点で、「ちょっと小腹すいたな・・でもあと2時間後には夕食だし、それまでは我慢できそうだな」、という心理が働き、食べたいという欲求が抑制されます。

いつ食べられるのか、ちゃんと時間で示してあげないと、脳はいつまでも「甘いものが欲しい欲しい」と要求し続けますからね。

食事時間のルールが無いと、「お菓子を食べても、その分だけ夕飯を遅らせればいいか」と考え、ついつい間食してしまいます。その結果、寝る時間と起きる時間も不規則に。一人暮らしだと、誰にも合わせる必要が無いため、生活リズムが崩れがちなんですよねえ。

ルール⑥外食の目的を明確にする

食事を楽しむために外食しているなら、好きなものを頼むのが良いと思います。好きなものをお腹いっぱい食べるのは幸せです。「何を食べようかな?」と迷うのも楽しいですよね。

でも、出先などで食料として外食をとるのであれば、一番安い定番メニューでいいのではないかと思います。吉野家なら牛丼並、定食屋なら日替わり定食、といった具合に、もう最初から決めておくと迷いなく注文できます。

多くの選択肢の中から一つを選ぶと、結果的に満足度が下がることが分かっています。何を選んだとしても「やっぱりあっちの方が良かったかな…」という心理が働くからです。

安い定番メニュー1択で、節約できて満足度も上がり、選択する労力も減り、時間の節約にもなり、まさに一石四鳥です。

ルール⑦いつでも食べられる主食を常備する

お腹がすいた時にすぐに食べられる主食(米類、パン、麺など)を用意しておくのは意外と重要です。

料理をするだけでも大変なのに、お米を研いでセットし、炊きあがる時間に合わせて調理時間を逆算するという手間もかかるため、これが結構心理的ハードルになりがちです。

「お腹すいた・・・今からごはん炊いたら最速でも30分、もうめんどいからコンビニか外食で済ませよう」

このパターンが習慣化すると自炊の回数が減り、その分コンビニや外食が増えがち。

ご飯を多めに炊いておいて、冷凍や冷蔵保存しておくことは基本ですが、レンジで作れるタイプのご飯も常備しておくと吉。さらに、茹で時間が比較的短い、そうめんやそばの乾麺も用意しておくと安心です。

まとめ

一人暮らしの食費を節約する方法をみてきました。少しでも自炊を続けられそうなイメージができたなら幸いです。

最後に、一人暮らしの食費を節約する7つのルールを振りかえっておきます。

  1. 同じ料理を何回も作る
    同じ料理を何回も作って「自炊は簡単なもの」だと脳に叩き込む。
  2. コンビニの前を通らない
    通勤ルートや帰り道を変えて、いつものコンビニを回避。
  3. 買うものを事前に決めておく
    不要な物が欲しくなる前に店の外に出る。
  4. 冷凍肉の買いだめで買い物回数を減らす
    買い物回数が減れば無駄な出費も減る。
  5. 食事時間は厳守、時間外は食べない
    朝昼晩の食事時間を決める。間食が減り節約になるし健康になる。
  6. 外食時の目的を明確にする
    食料としての外食は安い定番メニュー1択。迷いがないから満足度も高い。
  7. いつでも食べられる主食を常備する
    冷凍ご飯、レンチンご飯、乾麺の三段構えで突発的な外食を防ぐ。

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