一人暮らしの男が部屋作りだけは決して手を抜いてはいけない4つの理由

インテリア

今から一人暮らしを始める人が、何の知識も持たず理想の部屋を作るのは、ほぼ不可能といっても過言ではありません。

この記事では、以下の3つに焦点を絞り解説。

  • なぜ一人暮らしの部屋はダサくなってしまうのか?
  • なぜ部屋作りが人生を左右してしまうのか?
  • どうすれば理想の部屋をつくれるのか?

長い記事なので、全部は読めないかもしれません。興味のあるところから読んでもらえればと思います。

一人暮らしの男の部屋がダサいのはなぜ?

一人暮らしの部屋は、理想と現実に大きな隔たりがあります。快適でおしゃれな部屋に住んでいる人は少数派。多くの男性はインテリアに無頓着、あるいは興味はあるけど、どうすればいいのか分かりません。

一人暮らしは「衣食>住」になりがち

インテリアは衣服や食べ物のように、無ければ今日困るというものではありません。それゆえ、1人暮らしの場合、インテリは後回しになりがちです。限りある予算を、真っ先にインテリアに使うなんて人は多くはないでしょう。

「とりあえず今は安く抑えておいて、お金に余裕ができたらオシャレなインテリアを揃えていこう!」なんて思うのはよくわかります。

でも、家具というのは、そう簡単に買い替えられるものではないという事は、案外忘れられがちです。粗大ごみとして捨てるのもお金と労力がかかるし、何よりも、「まだ使えるから」という理由によって、とくに気に入ってもいない、あるいは必要ですらない家具が部屋に居座ることをゆるしてしまいます。

こういったインテリアで構成された部屋が、自分の理想の部屋であるはずがないと思いませんか?

金さえあれば理想の部屋はできる!は間違い

お金に余裕があり、選択肢が広がったとしても、必ずしも快適でおしゃれな部屋を作れるわけではないのがインテリアの難しいところ。

成金社長のファッションがイマイチなように、いくらお金をかけても、インテリアの選び方によっては、いつまで経っても理想の部屋とはほど遠いままなんてことも。

大事なのは選択肢が増えることではなく、自分にとっての理想の部屋を知ること。そして、どうすれば理想の部屋を作れるのかを知っていることです。

その方法は、後ほど解説します。

一人暮らしの男がインテリアにこだわるべき4つの理由

「インテリアなんて自己満足でしょ?」おしゃれな服を買ったり、美味しい物を食べたり、趣味にお金を使った方がマシ。この考え方はよくわかります。

でも、インテリアにこだわることは、想像以上に実益のあることだし、部屋作りに失敗してしまうと、人生を左右するほどネガティブな影響を受けることすらあります。

ここからは、1人暮らしの男性こそ、インテリアにこだわるべき4つの理由を紹介します。

理由①ダサい部屋もおしゃれな部屋も家賃は同じ

一人暮らしをしている人の多くは、少なくとも毎月数万円の出費をして部屋を手にします。家賃だけで何百万円もつぎ込むような、大きな買い物です。

例えば、家賃6万円のアパートの部屋を借りているとします。このアパートの部屋自体に6万円の価値があると考えがちですが、これはあくまで部屋を借りる為に必要な金額。

このアパートに住む人が10人いるとしたら、それぞれの部屋の価値は全然違います。ろくに掃除もしていなくて不便な部屋なら価値は下がるし、清潔で機能的な部屋なら価値が上がるでしょう。好みはさておき、ダサい部屋よりおしゃれな部屋の方が価値が高いはずです。

何が言いたいかと言うと、住んでいる部屋の価値は、毎月いくら払っているかとは関係なく変動するということです。そして、部屋の価値は、ある程度は自分でコントロールできるのだから、どうせなら価値の高い部屋に住んだ方がよくないか?ということです。

理由②行動を決めるのはインテリア

部屋の価値という話をしましたが、部屋の価値を左右する、最も重要な要素っていったいなんでしょう。おしゃれさ?清潔さ?快適さ?もちろんこれらも重要な要素ですが、もっと大事なことがあります。

これは明確に答えがあって、部屋の価値がどこで決まるのかというと、「インテリアが部屋の目的と合致しているかどうか」です。

たとえば、夢を追いかけるため、自分の家では出来るかぎり多くの勉強をしたいと思っている学生がいるとします。

でも家に帰ってきたらいつもソファの上でダラダラと時間を費やしてしまいます。「勉強しなきゃ」という思いはあるけれど、ゆったりとした座り心地のソファから起き上がるのは億劫だし、テーブルの上のリモコンを操作すれば、テレビ、Netflix、YouTubeは見放題。

気づいたらもうバイトの時間です。バイトから帰ってきたら、今度こそ・・・。

はたから見たら、勉強しないのは、学生の意思の弱さだと思うかもしれません。でも、人の意志の力なんて大したことないのは誰もが知っている事実。

問題なのは、常人を超えた強い意志を持たなければ、勉強することができないような部屋を自分で作ってしまったこと。

そして、この部屋がいくらおしゃれでも、居心地が良くても、夢を追いかける学生にとっては価値の高い部屋とは言えないのです。

最低限のインテリアを揃える余裕がないという方は、食費などの固定費を節約してみてはどうでしょう?

一人暮らしの食費がやばい 自炊の持続可能性を最大に高めつつ節約する方法
一人暮らしの食費が高いのは、『そういうもの』と受け入れた方が得策。その上で、どちらかを選ぶことになります。①お金を使って時間を買う(初期設定)、②時間を使ってお金を買う(自炊する)。②を選ぶと、料理スキルのアップと、健康という2つの特典も付いてきます。

理由③男の部屋はカオス化する

これは男性にとっては非常に重要な問題です。普通に生活していれば、男の部屋は絶対にカオス化する運命にあると言っても過言ではない、と言っても過言ではありません。

カオス化する理由は様々ですが、大きな理由の1つとして、インテリアへの無頓着さが挙げられます。

カオス化した部屋の特徴は、とにかく不要なものが溢れているということ。ゴミ屋敷のような部屋を作るにはある程度の才能が必要ですが、足の踏み場もないようなゴチャついた部屋くらいなら誰でも作れます。

もしもインテリアにこだわりを持っている場合、部屋に物を持ち込むことで、部屋全体の利便性や、快適性が乱れてしまうことを嫌います。そして、できるかぎり不要な物を部屋に置きたくないという心理が働きます。

逆に、最初からこだわりも何もない空間の場合、物を持ち込むことに抵抗がないから物が増えやすくなります。

物が増えると掃除にかかる労力が増え、片付けや掃除をする習慣が激減。部屋の掃除が疎かになれば、トイレや風呂、キッチンも掃除しなくなるもの。部屋は汚いけど、風呂やトイレはピカピカなんてことはないのです。

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理由④一人暮らしは思っているよりずっと長い、かもしれない

一人暮らしは一時的なものと捉えている人も多いかもしれませんが、結婚しない人の割合は年々増加していて、2040年には男性の生涯未婚率(生涯一度も結婚しない人の割合)が約3割に達する見込みです。さらに、晩婚化も進み、男性の平均初婚年齢は31歳を超えているそうな。

もちろん、結婚だけが共同生活の条件ではないですが、それでも一生の内、1人で生活する期間が長い男性(女性も)が増えているのは確かです。

というわけで、男性が家で一人で過ごす時間は、想像以上に長いのです。今はまだ一人だし、インテリアにこだわらなくてもOKと軽く考えていると、一生こだわりのない部屋に住み続けるなんてこともあり得るというわけです。

ココだけはおさえよう!部屋作りの注意点4つ

「インテリアなんてたかがインテリアでしょ?」そう思うのは分かります。

ということで、ここからは実践編。実際に、部屋作りがどれだけ生活に影響を与えるのか、実感した方が早いでしょう。具体的な部屋作りの方法について紹介します。

ここを抑えるだけでも、インテリア選びが楽になり、不本意な部屋を作ってしまう可能性がぐっと下がるはず。

①どんな部屋を作りたいか?ではなく理想の生活から逆算しよう

どんな部屋を作りたいのか、もうすでに明確に分かっているという人は多くないでしょう。そもそも自分の部屋を一から作るなんて経験をしてこなかったわけです。

まずは、一人暮らしの部屋で自分が何をしたいのかをはっきりさせておきましょう。ここがぼやけていると、なんとなく雑誌やネットで見た、それっぽい部屋を自分の理想の部屋だと勘違いしてしまいます。

とにかく勉強をしたいなら集中しやすい机と椅子、ただただくつろぎたいならソファとオットマンがあれば最高。また、部屋の目的によっては置かない方がいい家具もあるでしょう。

なんとなくで適当に家具を配置してしまう前に、理想の生活を具体的に思い描いてみましょう。もしも理想の生活がピンとこないなら、以下の2つを考えてみよう。

  1. どんなことにどれだけ時間を使いたい?
  2. どんなことに時間を消費したくない?

理想の生活が分かれば、必要な家具とそうでない家具も分かるはずです。

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②一番最初に買うべきはカーテン

ソファやテーブルにはこだわるけれど、カーテンは適当に選んでしまう人は多いものです。たとえばソファのように、様々な形のものから自分好みのものを選ぶ、という楽しさがないからかもしれません。

ですが、カーテンは部屋の印象を大きく左右するインテリアであり、機能的に見ても他のどのインテリアよりも重要といえます。

たとえば、生活リズムや部屋の構造によっては遮光機能がないと睡眠の質が悪くなる可能性もあるし、レースのカーテンが無いと、部屋の明るさの調整が難しくなります。さらに、カーテンは外の空気が屋内に入ってくるのを防ぐ役割があります。サイズが合っていないと、エアコンを使っても足元が寒いといった問題も。

つまり、カーテンの選び方しだいでは、生活の質が著しく低下する可能性もあるというわけです。

部屋の第一印象はカーテンが決める

多くの賃貸住宅は構造上、部屋の入口の向かいの壁に窓が付いています。必然的に、部屋に入ったとき真っ先に目に飛び込んでくるのがカーテンです。ここが適当だと第一印象が悪くなってしまうというわけですね。

カーテンは、既製品なら数千円から買えるけど、自分の部屋とぴたりと合うものを見つけるのは非常に難しいです。サイズが余っているとだらしない印象になるし、足りていないと間抜けになってしまいます。

そんなわけなので、カーテンは適当に選ばずに、ある程度お金をかけて自分の部屋にぴったりの物を作るのが吉。これから引っ越すのであれば、できれば入居日までに寸法を測ってオーダーしておきたいところです。

おすすめは、ネット購入可能なオーダーカーテン。オーダーカーテンというと、いろいろめんどくさそうですが、必要なのはメジャーだけです。カーテンレールの長さと、床までの長さを測るだけ。その数値さえ入力すれば、あとは勝手に計算してくれます。

おすすめのカーテン屋さんはこちら。

パーフェクトスペース カーテン館

買い物しやすいサイトの作りになっているし、商品数が豊富なので、好みのものを見つけやすいです。

壁の色に近いものを選ぶと失敗しない

男性に多いのが、服を選ぶ時のような感覚で、無難そうな黒や濃紺などのカーテンを選んでしまうことです。これが間違いとは言いませんが、日本の狭い住環境で、黒っぽい色のカーテンを使ってしまうと、部屋全体の雰囲気がどんよりと重くなりがち。

遮光性を考えて濃い色を選ぶという人もいますが、実は真っ白の完全遮光カーテンもあります。つまり、部屋の暗さを担保するために、むりに濃い色を選ぶ必要はないという事です。

おすすめは、できる限り壁の色に近いものを選ぶという単純な方法。賃貸住宅のほとんどが白色の壁なので、白やベージュ、薄いグレーなどを選ぶことになりますが、これが最も簡単に部屋にあったカーテンを選ぶ方法です。

③テレビが必要か真剣に考えてみよう

テレビを部屋に置く場合、どうしてもテレビ中心にインテリアを構成することになります。テレビを置いたらその向かいに、ゆったりと座れるソファを置きたくなるし、あいだにはローテーブルを置きたくなるもの。こうなると、この部屋はテレビを見る部屋として機能することになります。

もちろん、テレビは絶対に必要だと思うなら、考えるまでもないけれど、自分が思い描く理想の生活次第では、テレビを置かないという選択肢もあることを忘れてはいけません。

実際、スマホで事足りることがほとんどだし、画面の小ささが気になるならノートパソコンやタブレットでOKでしょう。テレビは置かないと決めてしまえば、想像以上に空間を広く、自由に使えると実感するはずです。

④おしゃれな雰囲気を作るのは照明

インテリアへの興味が薄い人が陥りがちな罠があります。それは、「おしゃれな家具を使えば、それだけでおしゃれな部屋になる」という考え。もちろん、おしゃれな家具はそれだけで絵になります。

でも、そのおしゃれな家具は、照明によって見え方が全く変わってしまうという事を知らない人は意外と多いもの。

たとえば、料理だって照明次第で、美味しそうにも、美味しくなさそうにも見えてしまいます。レストランなどでは必ず、ペンダントライトなどを使い、温かみのある色の光で料理を明るく照らします。家で料理を写真に収めようとしたとき、どう撮っても不味そうに見えたという経験はないですか? 照明が暗かったり、青白い光を当てると、料理が美味しくなさそうに見えることがあります。

キレイなモデルさんをよりキレイに見せるのも照明だし、洗面所の鏡に映る自分がいつもよりマシに見えるのも、試着室の鏡の中の自分がブサイクなのも照明のおかげ。

予算がないなら照明だけはこだわろう

照明器具は他のインテリアと比較して、安価に手に入れやすいのがいいところ。照明にこだわる事は、もっとも安く部屋をオシャレに見せる方法と断言してもいいくらい。ただ、それくらい照明ひとつで何もかも変わってしまうという怖さもあります。

もしも、住んでいる部屋に最初から照明がついていても交換してOKです。もちろん埋め込まれているとか、特殊な照明だと交換が難しいけれど、賃貸住宅なら多くの場合問題ないはずです。

照明は生活に応じて数を決めよう

おしゃれな部屋作りに不向きなのが、円盤型のシーリングライト。もっとも一般的な天井照明です。部屋全体を均一に照らすため、影ができにくく、部屋のどこにいても明るいというメリットがあります。シーリングライトを使うと、ほかに照明を置く必要がなくなります。そのため、影が少なくなり部屋全体がのっぺりとした印象になり、雰囲気のある部屋作りには向きません。

「照明は部屋全体を明るく照らすもの」というイメージを持っている人もいるでしょう。雰囲気のある部屋を作るなら、まずはこのイメージを捨てて、「照明は照らしたいところを明るく照らすもの」だと認識しましょう。

たとえば、

「ソファに座ったときに手元を明るく照らしてくれるスタンドライトを置こう」

「食事するとき料理がおいしく見れるようにテーブルの真上にペンダントライトをつけよう」

「勉強するとき手元を照らしてくれるデスクライトを置こう」

「寝る前にリラックスする時間が欲しいから部屋の隅に間接照明を置こう」

といった具合に、生活に応じて必要な灯を部屋の各所に置いていきます。

こんな感じで照明器具が部屋に複数個あると、光の数だけ部屋に影が生まれます。ある光が作り出した影を、ほかの光が照らすことで、影の強弱が生まれ、雰囲気のある部屋になるというわけです。

まとめ

今回は、一人暮らしの男性が部屋作りにこだわる理由と、部屋作りの注意点を簡単なところだけお伝えしてきました。

一人暮らしの部屋を自分の理想通りに作り上げるのは大変なことです。それでも、多くの試行錯誤によって、徐々に理想の部屋に近づいていくのは楽しい作業でもあります。そして、理想の部屋に近づくほど、生活の質が向上していくことを実感できるはず。

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